私たち人間は、日々「決断」を繰り返す毎日を送っています。
- 今日の服何着よう?
- 今日はどのルートで出勤しよう?
- 今日のお昼は何にしよう?
- 今日の会議では何を言おう?
- 今日のブログは何を書こう?
そんな感じですね。
普通に生活していても、たくさんの決断をしているのに、経営者ともなれば、その決断は何倍も迫られます。
しかも、会社経営というものは、単一で動いているわけではないので、もちろんスピードも求められます。すぐに取捨選択をし、リスクのない、ベストな決断をしなければならないわけです。
そのために、あらゆるパターンを想定し、何度も会議を重ねて、決断をしている経営者の方も多いことでしょう。これって、心身共に本当に大変ですよね。
特に、神経質で真面目な方ほど、この「判断」にはかなり神経をすり減らしていることだと思います。
そんなあなたに、お勧めしたい考え方があります。
それがタイトルにもある「ファーストチェス理論」です。
ファーストチェス理論とは?
ファーストチェス理論とは、チェスのプロが「5秒で考えた策」と、「30分じっくり考えた策」のおよそ90%が同じ策だったという研究理論です。
これはつまり直感に従うとか、ファーストインスピレーションなどと言われるものですね。
ソフトバンクの孫正義さんも
「どんな問題も10秒考えればわかる。
10秒考えてもわからないものは、これ以上考えても無駄だ」
というファーストチェス理論に沿った考えを推奨していると言われています。
将棋の羽生善治さんも『直感力』という本の中で
「直感は、本当に何もないところから湧き出てくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかなねばならない。」
という言葉を書いています。
こういった直感的な判断って、結構賛否があるんですよ。
そもそも科学的な根拠がないとか、90%同じでも10%違うなら勝負に負けるとか、論点はずしの天邪鬼でしかないと思うのですが(あ、口が滑っちゃった。)
そういうことを言いたいわけじゃないねん!って孫さんや羽生さんは思っていると思うんです。
要するに、ファーストチェス理論、つまり人間の直感というのは、その決断する人の中に経験として蓄積されたデータから割り出しているので、結構良い判断しているよ?ってことなんです。
もちろん、自分の経験にないものであれば、決断に悩むのは当然です。時間もかけて良いと思います。
しかし、日常的にたくさんの「決断」を繰り返す経営者の方は、小さな決断であっても、大きな決断であっても、結構な労力を使ってしまうんです。
なので、あなたの経験値が高い場面においては、ある程度自分の直感力を信じて、(特にリスクの少ない決断に関しては)、もうガンガン直感で決めていって良いのではないかな?と感じます。
なぜなら、今は「正解」というものが、コロコロ変化する時代です。
多少の決断速度が落ちると、もう実行するときには、「正解」が「不正解」になっている場合だってあるわけです。
そんなスピーディーな判断を求められるのに、情報はどんどん流れてきてしまいますよね。見たくもない情報が、あなたの目に飛び込んできます。そうやって情報に惑わされていると、結果、事業も進まず、乗り遅れるってことが起きちゃうんです。
そうならないためにも、まずは自分の直感を信じて、リスクがないかを模索する。
これさえできれば、より判断も早くできますし、行動に移すこともできるので、今の時代には合っているんじゃないかな?と個人的には思うわけです。
あなたの経験値を生かす考え方
いかがでしたか?
日々、様々な決断を迫られている方は、こういった考えもあるんだなと思っていただけたら嬉しいです。
連日、弊社にも事業パートナーの相談案件が飛び込んできます。マーケティング系コンテンツを持った会社や、メディア、ベンチャーなど最近は本当に増えてきました。
その一つ一つの案件に対して、どう対応するか?というのは、やはり大部分はこれまでの蓄積データだと思うんです。
人間的に合わないとか、価値観が合うとか、なんか好きとか、なんか嫌いとか。笑
あなたにもありませんか?
それは、根拠がないわけじゃないんです。あなたのこれまで経験してきたデータが、そう判断しているだけなんです。
なので、ぜひ自分の直感力を信じて、あらゆる物事をもう少しフランクに考えられたら良いのかなぁと思います。
と、いうことで、今回のお話は「ファーストチェス理論の奥深さ」というテーマでお届けしました。
参考になれば幸いです。